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築18年のお風呂を解体。浴槽裏の「黄色いスポンジ」から考える断熱と保温

築18年のお風呂を解体したら浴槽の裏に黄色いスポンジ状の素材。実際の素材を紹介するアクア君のイラスト

こんにちは、アクアデポ札幌店です。築18年のお宅でお風呂を解体したとき、浴槽の裏側に、黄色い食器用スポンジのような素材が現れました。普段は見ることのない、お風呂の裏側です。

「スポンジのように見えるから、断熱性がない」とは限りません。今回は実際の解体写真から、浴槽のお湯を保つ仕組みと、浴室の寒さ対策を分けて考えます。

解体して初めて見えた、浴槽裏の黄色い素材

浴槽を外して裏側を見ると、曲面に沿って黄色いスポンジ状の素材が貼られていました。お客様も「えっ、ただのスポンジ!?」と驚かれていたと、現場から報告がありました。

写真では、浴槽本体と黄色い層、切断した部分の状態を確認できます。一方、既存製品の品番・材料仕様や保温試験の結果は確認できていません。この見た目だけで、材質や使われた目的、浴槽全体の断熱性能を特定することはできません。

解体・撤去した浴槽の裏側。黄色いスポンジ状の素材が浴槽の側面に沿って貼られている

黄色いスポンジ状なら、断熱性はゼロ?

一般に、スポンジ状に発泡した樹脂の素材は「フォーム」と呼ばれます。ただし、軟らかさや色が似ていても、材質・密度・気泡の構造・厚さなどは製品によって異なります。

ウレタンフォーム工業会の用途説明では、軟質ウレタンフォームにも、吸音・緩衝用途だけでなく保温・断熱用途が挙げられています。したがって、「軟らかいから防音用」「薄いから断熱効果が全くない」と一律には判断できません。今回の黄色い素材がウレタンかどうかも、製品資料との照合が必要です。

撤去した浴槽の切断面。浴槽本体と黄色いスポンジ状の素材の層が見える

また、「築18年だから高断熱浴槽ではない」とも言い切れません。TOTOの公式資料には、魔法びん浴槽を2004年に発売した歴史が記されています。築年数だけではなく、実際の製品と選ばれている仕様を見ることが大切です。

お湯の保温は、浴槽とふたを組み合わせて考える

高断熱浴槽では、浴槽本体を覆う断熱材に加え、保温性のあるふろふたを組み合わせ、お湯の熱が逃げるのを抑えます。裏側の素材一枚だけを見比べるより、この組み合わせで確かめる方が、商品を選ぶときに役立ちます。

例えば、TOTOの魔法びん浴槽やLIXILのサーモバスSでは、浴槽とふたによる保温構造を案内しています。商品・タイプ・オプションによって採用される仕様は異なるため、選ぶ機種ごとに確認します。

メーカーが示すJIS高断熱浴槽の基準は、浴室周囲の温度が10℃、浴槽の深さの約70%の湯量、断熱ふろふたを閉めた状態などの条件で、4時間後の湯温低下が2.5℃以下というものです。ご自宅での温度低下を保証する値ではありません。ふたの開閉や周囲温度、凍結防止のための配管循環などで変わります。

今回の写真や取材情報には、交換前後の湯温測定の記録はありません。そのため、「何℃改善した」「何時間冷めない」といった、この現場での効果は示していません。

「お湯が冷める」と「洗い場が寒い」は、確認する場所が違う

浴槽の保温は主にお湯の温度を保つためのものです。一方、洗い場や足元の寒さは、浴室の床・壁・天井、窓、建物側の断熱や隙間なども関係します。浴槽だけを高断熱にすれば、浴室全体の寒さが必ず解決するわけではありません。

ご相談の際は、「入っている間にお湯が冷める」「家族の入浴までに冷める」「洗い場の床が冷たい」「浴室に入った瞬間が寒い」といった、実際に困っている場面をお聞かせください。確認する部分と必要な対策を整理しやすくなります。

浴槽の曲面に沿った黄色いスポンジ状の素材を近くから撮影した様子

建物側も含めた考え方は、浴室の断熱を見直した現場のコラムとあわせてお読みください。

完成後に見えなくなる部分まで、納得して選んでいただくために

色やデザインを選ぶのも、お風呂リフォームの楽しみです。その一方で、どんな保温仕様を選ぶのか、解体後にどこを確認するのかも、工事前にお伝えしたいことです。

アクアデポ札幌店が目指すのは、設備が新しくなった満足の先にある、「相談して良かった」という実感です。見えない部分の状態を確認し、必要な工事と商品仕様を説明しながら、お客様が納得して選べるようにお手伝いします。

浴室を解体した後の現場確認では、配管や下地を確かめ、組み立て前に施工方法をすり合わせる工程を紹介しています。

「お風呂が寒い」「お湯がすぐ冷める」という方は、浴室リフォームの商品・工事内容と実際の浴室施工事例もご覧ください。今のお風呂の写真と、気になる場面をもとにご相談いただけます。